※以下の内容はDSM6.0までの内容となっており、DSM6.2以降ではDSMのバージョンダウンは出来ません。
Synology DSM はバージョンダウンが出来ない仕様となっており、どうしてもバージョンを下げたい場合は
SSHでログインし、バージョン管理ファイル直接編集する必要があります。
以下ではターミナルソフトを使用する方法でバージョンを偽造し、DSMを更新するふりをさせて古いバージョンへ書き換える方法を紹介します。
Windows環境ならWinSCPを使用する方法もあります。詳しくはこちらを参照して下さい。
1) GUI に、admin でログイン、[ コントロールパネル ] -> [ 端末とSNMP ] から、 [ SSHサービスを有効化する ] をチェックして [ 適用 ] します。
2) TeraTerm 等の SSHv2 に対応したターミナルソフトを使用して、対象機器のIPアドレスへ SSH を使用して user: root password: { adminパスワード } でログインします。
※DSM6.0からは、rootユーザーによるSSHログインが制限されました、DSM6.0以降からDSMバージョンダウンを行いたい場合は、administratorsグループに所属しているユーザーとパスワードでSSHログインしまして、プロンプトから sudo -i を実行、再度ログインユーザーのパスワード入力しまして rootユーザーとなって下さい。
3) /etc.defaults/VERSION ファイルは以下の様なテキストファイルとなっており、このファイルを編集して、ダウングレードしたいバージョンより低いバージョンへと変更します。
majorversion="6"
minorversion="0"
productversion="6.0"
buildphase="release"
buildnumber="7321"
smallfixnumber="0"
builddate="2016/03/23"
builddate="xx:xx:xx"
4) vi /etc.defaults/VERSION コマンドで編集・保存します。
例えば、ダウングレードしたいバージョンが 5.2-7321 ならば、それより低いバージョンとして以下の様にします。 (※行のみ変更)
majorversion="5" ※<=
minorversion="2" ※<=
productversion="6.0"
buildphase="release"
buildnumber="5592" ※<=
smallfixnumber="0"
builddate="2016/03/23"
builddate="xx:xx:xx"
5) 以上で、本体バージョン情報をダウングレード先のバージョンよりも下へと偽装が完了しましたので、[ コントロールパネル ] -> [ 更新と復元 ] より、偽装したバージョンより新しいDSMのPATファイルを指定してください。古いDSMはこちらからダウンロード可能です。